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広背筋と大臀筋のつながり

執筆者の写真: ちひろ 小野ちひろ 小野

広背筋と大臀筋のつながりについて今回は

お伝えしていきます!


これらの筋肉は、身体を効率的に動かすために連動する重要な役割を果たしています。



1. 解剖学的つながり


広背筋と大臀筋は、胸腰筋膜を介して連結しています。この胸腰筋膜は、下背部に広がる厚い結合組織で、広背筋と大臀筋が付着する共有のポイントとして機能します。

これにより、上半身と下半身の力の伝達がスムーズに行われます。


広背筋は、胸腰筋膜を通じて骨盤や仙骨、脊柱とつながっています。

大臀筋は、胸腰筋膜の下部を介して骨盤や仙骨に付着しています。



2. 機能的つながり


広背筋と大臀筋は、体幹の安定性や動作の効率化において連動して働きます。この連携は主に以下のような動作で重要です。


対角線上の動き(クロスパターン)

歩行やランニングなどの動作では、広背筋と反対側の大臀筋が連動します。



「右広背筋=左殿筋」

「左殿筋=右広背筋」


といった関係になります。




例えば:

• 右腕を振り上げる際、左脚の蹴り出しに大臀筋が関与。

• この連携により、体幹が安定し、効率的なエネルギー伝達が可能。


投げる・引く動作

広背筋は引く動作(懸垂やロープ引き)を、そして大臀筋は骨盤を安定させつつ下半身の力を支えます。この2つが協力することで、強力な力を発揮します。



姿勢の保持

胸腰筋膜を介した連携により、脊柱を安定させ、良好な姿勢を保ちます。特に立位や座位での安定性が向上します。


トレーニングへの応用


広背筋と大臀筋のつながりを意識したトレーニングを行うと、全身の連動性やパフォーマンスが向上します。以下のエクササイズがおすすめです。



1. デッドリフト

背中(広背筋)と下半身(大臀筋)の連動性を強化。



2. ローイングとランジの組み合わせ

ローイング(広背筋)と反対側のランジ(大臀筋)を同時に行うことで、対角線の連携を強化。

3. ローテーショナルプランク

体幹の安定性を高め、広背筋と大臀筋を連動させる。


広背筋と大臀筋のつながりを理解し、トレーニングや動作に生かすことで、効率的なパフォーマンス向上や怪我の予防につながります。



ヨガやストレッチへの応用


ヨガのポーズねじりのポーズ




広背筋が緩む(または伸びる)と、大臀筋が直接的に緩むかどうかは状況や動きによります。ただし、広背筋と大臀筋は筋膜や筋連鎖を通じて相互に影響を与え合う関係にあります。




1. 筋膜のつながり(浅後線)

広背筋は筋膜を通じて大臀筋とつながっています。このつながりは浅後線と呼ばれ、体のねじり動作や歩行時の安定性を助ける重要な役割を果たします。

例えば:

• 右の広背筋と左の大臀筋(またはその逆)が連携し、反対側の安定性を保つ。

この連動のため、広背筋が緩むと大臀筋も影響を受ける可能性があります。



2. 姿勢や安定性への影響

広背筋は肩甲骨や骨盤に付着しており、体幹の安定性をサポートします。

広背筋が緩むことで骨盤周りの安定性が低下すると、大臀筋にも間接的に影響が及び、緊張が低下することがあります。



3. 反射的な作用

広背筋が過剰に緊張している場合、大臀筋が抑制され(筋交互抑制)、働きが弱くなることがあります。この状態で広背筋を緩めると、大臀筋が再び活性化しやすくなることもあります。


結論


広背筋が緩むと、大臀筋が「緩む」ことは間接的に起こり得る状況です。


ただし、筋膜のつながりや姿勢の変化、筋交互抑制の状態などが影響します。


以下のような動きがそのつながりを活性化し、理解を深める助けになります



• ツイストストレッチ


(広背筋と大臀筋を同時に使う動き)


• 背中から骨盤にかけてのリリースやストレッチ


目的に応じて両方をバランスよくケアすると良いでしょう!

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